父は深夜帰宅、母は専業主婦の家庭=「子供の学力」が高い!?
両親の「帰宅時間」と子供の学力には意外と関係性があることがわかりました。
今年の7月に結果が公表された「全国学力・学習状況調査」(通称・全国学力テスト)
この調査では、テストに付随して、テストを受けた小6と中3の保護者役12万人から無作為に抽出した「保護者アンケート」も実施していました。このアンケートには、「両親の学歴」「所得」「就業時間」といった家庭環境や経済状況を尋ね、子供のテスト正答率との相関関係を調べるというものでした。
アンケートの結果をみると、親の働き方と子供の学力との関係性も見えてきます。
父親と母親で真っ二つに分かれたのは、親の帰宅時間と子供の学力との関係でした。
父親の帰宅時間は選択肢の中でいちばん遅い「22時以降」という家庭の子供の学力が最も高かったのです。
その一方で、母親は「就業していない」という家庭の子供の学力が高い傾向にありました。
つまり、父親はできるだけ遅くまで働き、母親は働かないか、なるべく早く帰宅する家庭の子供の学力が高いという結果になりました。
教育の現場からは納得の声が多かったそうです。
中学受験塾の宿題をこなしたり、通信教育の自宅学習をしっかりとこなすには、多くの場合、親が付きっきりで支える必要があります。名門中学などへ通っている生徒に尋ねると、約7割の生徒の母親が専業主婦だったそうです。女性の社会進出が進む今の時代で、この数字は異様な感じがしますが、名門中学の入試を突破するためには、母親のサポートが欠かせないということではないでしょうか?
子供にべったりと付き添う母親の行動は、動物の本能です。
自分のお腹から生まれたかわいいわが子を熱心に育てることは、動物界では当然の行動です。
オヤジは元気で留守がいいということでしょうかね。
この話を聞いて肩を落とすお父さんも多いかもしれないが、安心してください。
帰りが遅くなる父親はわりと高学歴・高収入で、忙しく働いている可能性が高いのです。子供の学力が高いのも、単に父親の帰りが遅いからではなく、高収入の家庭だからだと考えられます。
しかも「父親の遺伝子を引き継いだ結果ではないか」と言う意見もあるのです。
親の学力の遺伝的性質を子供が引き継いで、子供の学力も高くなるのだと思います。また、遅くまで仕事をして、高い収入を得れば塾などの教育費も捻出できて、学力向上につながっているのではないでしょうか。
次は「単身赴任」が子供の学力に与える影響についてですが、父親が単身赴任の方がやや学力が高かったそうです。ちなみに、母親が単身赴任の場合は学力が低いという結果が出ました。
父親が単身赴任をする場合は、全国に支社がある大企業に勤務している可能性が高いと考えられます。高収入の親の子供の学力が高い傾向にあることが、形を変えて確認されたと言っても過言ではないのでしょうか。
お父さん方安心しましたか?笑
だからと言って安心しきってはいけません。
実は意外なところに落とし穴が用意されているので要注意です。
最近はイクメンに代表されるように男性にも子育て意識が高まっています。しかし中学受験の現場では、父親が不用意に口を出して夫婦関係がこじれて揉めるケースが非常に多いのも確かです。普段は何もしないのに都合のいい時だけ口出ししたら、子供も反発するので要注意。家庭内では夫婦の役割分担が非常に大切なのです。
それぞれの役割をしっかり果たすことで、わが子の可能性を広げることができるのです。
親の皆さん!(私を含め)頑張りましょう☆