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そもそも「10歳の壁」とは?

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今回は10歳前後の子供を「飛躍」させるための保護者のフォローについて考えていきましょう。

 

◎理詰めで教えるよりも、気持ちに寄り添おう

 

子供が小学校高学年になると、「ようやく手がかからなくなった」と、仕事に復帰されたりする保護者は少なくありません。確かに1人でできることは増えますが、一方では大人に近づいて複雑な悩みや葛藤を抱えやすくなる時期でもあります。これまでのように付きっ切りで世話をする必要はないかもしれませんが、子供から目を離していいわけではないのです。

逆に子供の内面をしっかりとフォローし成長を支えることが、中学校にかけての問題を生じにくくさせます。

 

子供が自信を失ったり劣等感をもったりしているようなら、まずは気持ちに寄り添うことが大事です。「何があったの? こうするべきなんだよ!」などと理詰めで教えても、子供が感じているつらさはなかなか取り除けません。

子供に寄り添い、「今日は疲れているみたいだね。ゆっくりしていいんだよ」などと温かい言葉をかけてあげると、いくらか楽な気持ちになるでしょう。

 

 

◎保護者が自分のことを考えているかを見抜く力もつく

 

この時期は、1つのつまずきから「自分はだめだ」とすべてを否定してしまいやすいため、しっかりと気持ちに寄り添ってから、子供自身が自尊心を保てるようにフォローします。

小学生にとって大きな問題は、「運動」「勉強」「友だち」の3つです。

例えば、勉強が苦手と感じていたら、運動や友だち関係から良いところを見つけて認めてあげましょう。また、勉強といってもたくさんの教科がありますし、例えば国語の中でも「小説を読むのは好きだけど、説明文が苦手」など領域は細かく分けられます。

その中から好きなことや得意なことを一緒に見つけて良い面を伸ばすようにし、自信をもたせることが大切です。自信がもてれば、弱点に向き合う気持ちも出てきます。

 

最もいけないのは「ほらやっぱりね」といった態度で、子供の劣等感を利用して何かをさせようとすることです。普段なかなか勉強しない子供なら、「だから勉強しなさいって言ったでしょう」などと言いたくなる場合もあるかもしれませんが、保護者に自分の気持ちが理解されていないと感じると、子供はますますつらくなってしまいます。

 

10歳前後になると自分を客観的に見つめられるようになり、保護者が自分のことを正確にとらわれているかを見抜けるようになります。そのため、保護者が「ほめてやらせよう」といった態度を取ると、「自分のことがわかっていない」と、逆にやる気を失いかねません。親への不信感もつのるでしょう。

これまで以上に子供の気持ちを理解するように心がけてください。子供はそうした保護者の姿勢を敏感に感じ取り、信頼感を強めます。

 

 

◎友だちとのいざこざも貴重な経験です。成長のきっかけと考えましょう

 

友だち関係の問題も増える時期ですが、これは人間的な成長に欠かせない体験でもあります。友だちからいやなことを言われたり、逆に自分の言葉が相手を傷つけたりすることは、大人の世界でもよくあることです。

いじめなどの深刻な場合を除いて、できるだけ「自分」で解決する経験をさせましょう。例えば、いざこざの理由を聞いて「あなたが悪い。謝ったほうがいい」と一方的に言うのではなく、話し合ったり謝ったりすれば修復できることを教えてあげます。まだ1人では解決できない場合も多いため、「お母さんだったら、こうするかもしれないな」と、具体的な方法を示してもよいでしょう。

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私の息子も今年4年生になりました。実際に友達同士の問題も増え、クラスの中にはいじめに近いような問題まで発生するようになり心配は絶えません。しかし本人の口からはなかなか本音を聞き出すのも難しく、試行錯誤の日々です。幸い明るく元気に育っているので今はいいのですが、これからの接し方で中学生以降の関係が決まってしまうので、気を付けたいところです。

始めにも言いましたが、気持ちに寄り添うのが1番です。親の目線で物事を考えてはいけません。子供の目線になって考えましょう。子供が分からないと言えば分からないのです。大人にとって簡単なことでも、子供にとってはとても難しい問題のケースも多々あります。決めつけで話すのではなく、一緒になって考え、できることなら子供自身に解決方法を発見させることが重要です。これから1人で解決しなければならない場面に出会った時の為に、今から訓練することが大切になります。

 

子供が幼い頃は保護者が何でも教えてあげられますが、この時期以降は、大人でも一生懸命に考えなくてはならないような問題が多くなります。また、思春期に入ると、これまでのように何でもストレートに話してくれなくなり、子供としっかりと向き合って信頼関係を築く必要があります。

それだけに難しさはありますが、見方を変えると、子供とより真剣に向き合えるすばらしい時期と言えるのではないでしょうか。今、お子さまが10歳とすると、成人まであと10年。その頃に1人で社会を生きていける力を育むために、子供とスクラムを組んで支援を続けていただきたいと思います。親の勝手な高い目標から叱咤激励するのではなく、目の前の子供をよく理解して、子どもの伸びしろが増えるよう支援を心がけてください。