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過酷な小学生の放課後!?

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子供が幼稚園から小学校へと進級し、周りの人たちは「お子さんが小学生になって、楽になったでしょ?」と言ってくる方も多いかと思います。事実私の周りでもそうでした。小学生になると手がかからない。いったい誰がそう決めたのでしょうか?

 

今は夫婦共働きが主流になっています。その家庭にしてみれば、むしろ過酷になったようにも思います。

 

 

親が苦悩する小学生の放課後

 

昔とは違い、今は子供が小学生になると、幼稚園までに起こっていた問題とはまた別の問題が出てきて、全然楽になりません。しかし周囲のほとんどはこの大変さを理解していないでしょう。

まず一番大きいところでは、放課後と長期連休の際の居場所の確保問題ではないでしょうか?

幼稚園までは、延長保育などのサービスを利用することで、18時くらいまで慣れた環境で過ごすことができました。しかし小学校は、15時~16時頃には帰宅します。学童保育などの仕組みはあるものの、まっすぐに家に帰る子もいる為に、友達と一緒に帰りたいと言い出す子もいます。

「帰りたい」と言われても、誰もいない家に毎日何時間も一人で置いておくわけにはいかないので、なんとか学童保育に行ってもらおうと親は必死になります。

 

さらに長期連休は、どこの親でも悩みの種のひとつではないでしょうか?朝早くから空いている学童保育は少ないので、親が先に家を出て、子供がひとりで鍵を閉めて向かわなければならないケースも出てきます。

小学生になると自分の主張が強くなり、人間関係の問題が発生することもしばしばです。

嫌いな同級生がいるから行きたくない。狭い室内で1日中いるのは退屈だ。などなど。

確かに今の学童保育の人数はかなり多くなっていて、私の近くの学童保育でも50人を超えています。それなのに指導員は数名しかおらず、目が行き届かなくなっています。

 

幼稚園の時は、さまざまな遊びがあり子供たちも延長保育を喜んでいました。学童保育を見た時は、そのギャップに驚いてしまいました。指導員がなにかをやらせるというよりは、子供たちが1日中好きなことをやって過ごす状態だったからです。子供たちが長時間退屈しないように、さまざまなアクティビティを用意している民間の学童保育もありますが、費用と予約の混雑から簡単には利用できなくなっています。

毎週のようにキャンプや博物館など、子供たちが楽しめるようにと外出する選択肢はある

 

 

生活習慣の変化といじめの問題

 

放課後の居場所問題の次に大事になるのが、学校生活のフォローです。小学生になると、持ち物や宿題などを子供が自分で管理しなければいけなくなります。幼稚園の時にはなかった勉強が始まり、親がフォローしてあげなければいけないことが増えます。なんでもやってくれていた幼稚園時代とは違って、親の負担が増えます。

子供を早く寝かせないと、翌日の授業に支障が出るので早く寝せたいところですが、帰宅してから夕飯の用意をして食べさせて、宿題を見てあげて、お風呂に入れて、次の日の準備を一緒にして…気づくと遅くなることもしばしば。そんなことにもなりかねません。

下に兄弟がいる家庭などはもっと大変。兄弟の面倒を見ながら勉強のサポートをするのは夫の協力がなければ非常に困難な状況になっています。ましてや、これから小学校に英語とプログラミングが必修科目として登場します。昔と同じように本人に任せていると、授業についていけないなどの問題が発生しかねません。

このような生活の変化に加えて、さらに親たちを困らせるのが、子供同士の人間関係の問題です。小学生になれば子供自身の主張が強くなり、さらに約束などのやり取りも増え、幼稚園時代には考えもしなかったような問題が発生します。

登下校が子供たちだけなので、トラブルが起きていても気付かないこともあります。

幼稚園の頃は毎日保護者も送迎の際に顔を合わせ、連絡帳などに園での様子が書かれています。しかし小学校では子ども同士のトラブルがあった場合、親同士に面識なく、先生とは電話でしか話せず、状況を子どもから聞き取るしかなく、解決に時間や労力をかなり費やします。

 

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またPTAなどの役員になると19時から2時間ほどの会議が毎月のようにあります。運動会や学習発表会、卒業式などの学校行事のたびに交通誘導や案内、運営などまで介入することもあります。幼稚園に比べて、これのどこが楽になるのか…

 

子供が学校生活をより良く過ごすためには、親側の努力が必要です。できる限り役員などの手伝いをして、学校の様子を知り、先生の承認欲求に応えることです。今は用務員さんのいない学校が多く、総務を先生方がこなしているようです。ですから先生に協力することで、親と子共への態度が全然違います。なんといっても先生も人間ですからね。

しかし共働きの家庭にとっては先生とコミュニケーションをとる時間がなかなか取れないのも事実です。この難しい環境の中どのようにすれば子供がより良く学校生活が送れるのか、課題は山積みです。

 

ここまで、幼稚園と小学校について、生活の変化について書いてきましたが、「子供が小学生になって楽になったでしょ」とは到底言えないことが少しはわかって頂けたでしょうか?やはり子育てはいつになっても大変なのです。ただ愛する我が子の為です。みなさん頑張りましょう。